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新しい知識を取り入れて
ゴムの特性をさらに
高次元なバランスに高める

2013年入社 K.H.

工学研究科 応用化学専攻

材料設計

  • #30代
  • #神戸勤務
  • #化学系

CAREER

これまでのキャリア

  • 研修/香川・京都・神戸(1年)
  • 材料設計/神戸(8年)

JOB現在の仕事内容

 ベルトを構成する材料(ゴム・心線・帆布)を開発する部署で、主にゴムの配合設計に携わっています。ベルトやタイヤに使用されているゴムは、見た目はただの黒い塊ですが、実はポリマーや補強剤・加硫剤といった様々な配合剤を混ぜ合せることで成り立っています。
 当社のベルトは、自動車やプリンター・産業用ロボットといった様々な産業・用途で使われるため、ゴムに求められる硬さや耐摩耗性・耐熱性等の特性もそれぞれの用途に応じて異なります。私の業務はゴムの配合剤の種類や量・混ぜ合わせ方等を最適化することで、それぞれの要求に応じた多様な特性を実現することです。具体的には、ラボでの配合検討・評価を中心に、原材料メーカーとの共同開発や、製品設計・生産部門との協業、当社国内・海外工場での量産試作といった、ベルトの構成材料の開発に関する一連の業務を担当しています。

#01 部署の雰囲気

アイデアを積極的に提案でき、
それを実現できる

 ゴム材料に関する要求には、「剛性が高く、かつ伸張性にも優れる」等、背反する特性のバランスを保ちながら、それらの特性をさらに高次元なバランスに高めるというものがよくあります。
 このような課題を既存の配合剤の検討で解決できればもちろん良いですが、解決できない場合はこれまでにない新しい技術を取り入れる必要があります。
 そのため、部署としても新しい技術に関する情報収集には積極的ですし、自身が興味がある、また参考になりそうな展示会や講演会があれば比較的自由に参加できます。展示会等で見つけた新しい配合剤や設備等の評価結果が良好であれば、実際に製品に適用されることもあります。
 私も展示会で見つけた新しい材料を新製品開発に採用したことがありますし、新しい材料により品質改善をおこない、特許を取得したこともあります。

M.S.

#02 印象に残っている
エピソード

 主担当として初めて材料(ゴム配合)を開発できたことが印象に残っています。
 現在の部署に配属されて、初めて主担当として開発することになったのは、自動車用エンジン向けのベルト材料でした。そのベルトはこれまでにない厳しい条件下で使用されるため、要求された材料の特性も非常に高いものでした。
 試作品を何度作って評価しても、なかなか思うような結果が得られずにとても苦労しました。上司や製品設計部門・材料メーカーの方の協力を仰ぎながら、試行錯誤を重ねて少しずつ改良していった結果、目標の特性を満足する材料を開発できた時は、嬉しいと言うよりもむしろホッとしたことを覚えています。また、ラボ評価から量産化まで一連の業務を担当したことで、開発業務の一連の流れを習得できましたし、何よりも「自身が開発した製品を世の中に送り出す」というメーカーの技術開発という仕事の醍醐味を知ることができました。