株主のみなさまには、平素格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

　当連結会計年度における世界経済は、コロナ禍からの正常化に向けた社会経済活動の進展により、回復基調を維持しましたが、インフレ抑制のための金融引き締め政策や地政学的リスク、中国・欧州経済の低迷などの影響により回復ペースの鈍化が見られました。先行きについては、欧米でのインフレ鎮静化と利下げの開始が見込まれ、景気持ち直しが期待されますが、地政学的リスクの更なる緊迫化、中国経済の低迷継続などの悪影響も見込まれるなど不透明で不確実性を伴うものと予測されます。

　このような環境のなか、変化にぶれない強い企業体質の確立を進め、2030年度の「ありたい姿」の実現に向け、2024年度から2026年度までの3年間を計画期間とする「'24中期経営計画」を公表しました。当該期間を成長加速期間として収益性、資本効率性、設備投資額、株主還元、ＥＳＧの各々にＫＰＩを設定し、これらの達成に向け取り組んでまいります。また、基本理念「人を想い、地球を想う」のもと、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献できる企業づくりを推進し、全てのステークホルダーに信頼される経営を目指します。

　株主のみなさまには、今後とも一層のご指導とご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。