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Value Creation Stories価値創造ストーリー

価値創造プロセス

 三ツ星ベルトグループは、1919年の創業よりお客さまや社会の課題の一つひとつに真摯に向き合うことで独自の強みを築いてまいりました。

 磨き上げてきた技術力と、製品の品質を担保し安定した供給を実現するものづくりの力、そして共創型ビジネスモデルの3つの強みを活かした成長戦略の遂行により、さらなる社会価値の創出に取り組むとともに持続的な企業価値の向上を図り、私たちの「目指す姿」を実現してまいります。

培ってきた3つの強み

培ってきた3つの強み

 三ツ星ベルトグループの強みは、100有余年にわたる経験と技術の蓄積によって連綿と受け継がれてきたものです。
私たちは、3つの強みを価値創造の推進力とし、次の100年に向けて新たな挑戦に取り組んでまいります。

時代のニーズに応え、競争力のある製品を生み出す

“カガク”技術力

三ツ星ベルトは、工業用ベルトを始めとする製品群の開発・製造を通して“カガク”技術の研究・発展に取り組んでまいりました。当社製品の主要な構成材料であるゴムの高機能化には、ポリマーや添加剤の選択、そして架橋に代表される化学反応を制御する高度な“化学”技術が不可欠であり、また、製品への要求品質を満足するためにはどのような材料特性が必要かを解析・評価するために、材料工学や構造解析などの“科学”技術が欠かせません。
当社は、1919年の創業以来お客さまや社会課題の一つひとつに真摯に向き合うことで蓄積してきた膨大な技術的知見・ノウハウを有しており、これら“カガク”技術を駆使し社会のイノベーション創出に果敢に挑戦しています。蓄積してきた技術的知見・ノウハウとは、例えば製品性能の制御因子および当社独自の材料技術や製品評価・解析技術などが挙げられます。
当社は、ゴム配合、その他材料の組み合わせ、形状など、製品のどこをどう変更すればどういった結果が得られるかといった製品性能を制御するあらゆる因子を広範かつ深遠に把握しています。そして、それら開発した製品に対してお客さま視点で総合的かつ多角的なシミュレーションや試験を行う製品評価・解析技術も当社の強みの一つです。
当社がお客さまの使用目的・条件に基づいて最適なシステムを提案することができるのは、これらの“カガク”技術力において大きな優位性を有しているからです。

安心・安全、信頼を生み出す

ものづくりの力

優れた製品を開発する技術力と同等に重要になるのは、その製品を確実かつ安定して生産し、高い品質を保証するものづくりの力です。当社は、世界のどこの工場で生産しても同じ品質を担保できるマネジメントシステムによって、高いレベルで品質保証を行うことが出来る数少ないメーカーとしてお客さまの信頼を獲得しています。
当社がグローバルベースでのものづくりにおいてマザー工場と同等の品質を担保できる大きな要因の一つは、国内外すべての工場で使用される主要な生産設備が、エンジニアリング本部による自社設計・自社製造のものであることにあります。
自社設計・自社製造の生産設備によりグローバルで同じ品質を保つことができるだけでなく、お客さまの多様なニーズに応えるための製造プロセスのカスタマイズも容易であり、これによりお客さまの要求や市場の変化に対する柔軟かつ迅速な対応を実現できています。
上述の生産設備のほかにも、当社は自社の厳しい品質保証基準を満たすために中間消費財のメーカーとしては類を見ない規模でのベルト評価設備を有しており、各業界においてお客さまの開発段階からその性能評価で重要な役割を果たしています。
また、当社は独資による海外展開をグローバル方針の一つとしており、これにより最先端製造設備の積極的なグローバル展開を実現しています。

新しいイノベーションを生み出す

“共創型” ビジネスモデル

当社の主力製品であるベルトは、様々な機械において動力源からチカラを伝える役割を果たすものであり、あらゆる動力伝達システムにおける重要なコンポーネントです。どのような高性能の機械であっても、使用される1本のベルトの動きが止まれば、その機械そのものの機能も停止してしまいます。当社の製品・技術は機械に投入されて価値を発揮するものであり、これまで私たちは長年にわたり蓄積してきた技術を活用し、お客さまやパートナー企業さまとの協働によって新たな事業領域を開拓してきました。
当社は創業当初より代理店とのパートナーシップを大切にした事業活動を行っています。代理店と共に市場のニーズを捉えることで自社だけでは発掘しきれない新たなビジネスチャンスを創出し、そして各案件に柔軟かつ迅速に対応することで、顧客には最適なソリューションを提供しています。代理店との“共創” は、当社の強みを一層強固にし、持続的な成長を支える競争力の源泉の一つとなっています。
顧客志向の営業活動によりお客さまの抱える課題を的確に把握し、数多くの技術開発を進めてきた結果、お客さまとの協働により新たな製品やソリューションを生み出し、長い歴史の中で製造業のものづくりや人々の生活を支えてきました。これには、地下水の揚水ポンプや灌がい用ポンプなど、ベルトがその機能を失うことにより人々の暮らしへ重大なインパクトを与えるものも多く含まれます。
学術機関とのイノベーション取り組みなどを通じて世の中の潮流変化を先取りし、自社のソリューション力を社会に提供することで、企業の成長と価値創造を推進してまいります。

創業の精神と理念体系

創業より受け継がれる品質第一主義のDNAと社会と寄り添い共に歩む企業文化

 1919年、小田源蔵、中村真次郎、小島楠吉の出資により三ツ星商会が創立されました。
 木綿ベルトの生産に始まった当社はその後時代の社会課題・社会情勢に応じて製品群・事業領域を拡大し、“伝える” “運ぶ”の両面から社会の発展に貢献してきました。
 品質第一の精神と社会と共生・協働する企業文化は、今なお三ツ星ベルトグループに深く根付いています。

三ツ星ベルトの理念体系

グループ行動基準の全文は、こちら にてご確認いただけます。

サンプル創業者 小田源蔵

1919年、創業の精神

-真心のこもった商品を作れ

 1919年、三ツ星ベルト(創業時社名:三ツ星商会)は木綿ベルトを手掛ける会社としてその歩みをスタートさせ、日本の産業勃興期にあたるこの時期、三ツ星商会はベルトの動力伝達により鉄鋼、産業機械、非鉄金属など近代産業の発展に貢献しました。

 創業時に掲げられた基本理念は “真心のこもった商品を作れ”、“一歩一歩堅実に歩め”。今日にも続く三ツ星ベルトのDNAはここから始まり、創業からの100有余年、わたしたちは 「品質を作り、品質を売る」という“ものづくり”を実直に行ってまいりました。

サンプル完成当時の四国工場(1947年)

品質第一主義のDNA

“事業百年の生命を思えば、妥協は許されない。断固、品質第一主義を採る”

 1945年、第二次世界大戦終戦後の日本では、戦災によりインフラストラクチャ―は壊滅的な被害を受け、社会は困窮を極めていました。そうしたなか生産再開に踏み切った三ツ星ベルト(当時社名:三ツ星調帯)は、「極端に物資が枯渇している今、多少品質は落ちても顧客は飛びついてくるだろう。そうした人たちを相手に量産に乗り出し、利益を図るのがいいのか。それとも従来の伝統を守って、品質本位か。事業百年の生命を思えば、妥協は許されない。断固、品質第一主義を採る。」と表明。混迷を極めた時代においても品質を大切にする精神は守られ、三ツ星ベルトの事業は今に続いています。

サンプル1965年の基本理念展開図

社会と共に歩む企業文化

「三ツ星を中核とする総関係者が、今日の三ツ星に誇りを持ち、明日の三ツ星に希望を託すことに信念を持って行動する」

 1965年、三ツ星ベルトは創業45周年を転機として基本理念を見直し、上記理念が制定されました。

 株主、顧客、金融機関、仕入先、従業員、地域社会を当社事業の“総関係者”と位置付け、協働して経済価値、社会価値を向上させようとするこの考え方は、現代で言うマルチステークホルダー経営そのものであり、三ツ星ベルトは実に1960年代からそうした事業運営に取り組んでいます。

 1965年当時のこの基本理念は、その後文言を一部修正のうえ現在の当社社訓となっており、調和ある事業運営を目指す三ツ星ベルトの持続可能な発展を支えるバックボーンとして長く継承されています。

三ツ星ベルトの 『目指す姿』 とは?

“カガク”のチカラで人々の快適な暮らしを支える会社

 私たちの製品を直接目にすることは多くないかもしれませんが、三ツ星ベルトの製品は、自動車や二輪車、プリンタなどのオフィス機器、ATM、レジスター、および洗濯機やコーヒーメーカー等の各種家電など多種多様なあらゆる機械・機器に使用されています。

 私たちの製品はほんの小さなものかも知れませんが、どの機械、機器においても、当社のベルトが無ければそれら機械・機器は機能しません。 “三ツ星ベルトの製品一つ一つが人々の暮らしを支えている。” 私たちはそんな気概を持ってものづくりに取り組んでいます。

三ツ星ベルトのあゆみ

~ グローバル体制を構築 ~

 1919年の創業当初より、品質にこだわった“ものづくり”、そして代理店とのパートナーシップを大切にする経営方針により発展を遂げてきました。
 時代と共に事業領域・製品ラインナップを拡大。当社製品の品質の高さは国内外での市場で認知され、業界のリーディングカンパニーとしての地位を確立していきました。


~ 三ツ星ベルトの誕生そして共創型ビジネスのはじまり ~

 日本が高度経済成長期に入る中、三ツ星ベルトグループにおいても技術革新や生産能力の向上、さらにはグローバル市場への進出などを通じて国内外での事業拡大が進みました。
  品質にこだわり続けた三ツ星ベルトの製品は、自動車業界や産業機械分野での需要を捉え、グループの地位をさらに確固たるものとしました。 
また、新しい技術への積極的な投資や研究開発により、製品ラインナップの多様化、効率化、高品質化が進むとともに、社会課題を踏まえた環境負荷低減製品の開発にも取り組みました。


~ 「変化にぶれない強い企業体質の確立」 、そして 「“カガク”のチカラで人々の快適な暮らしを支える会社」 へ ~

 グローバル化・デジタル化の進展、そして環境への配慮がビジネスの前提条件となる中、三ツ星ベルトグループは、国際競争力の強化、製品の高機能化・省エネ化、新たな市場への展開などの積極的な取組みを進めています。
 また、持続可能な社会の実現に向けた環境配慮型製品の開発や、IT技術を活用した生産プロセスの改善など、変化する社会課題・ニーズに応えるための多様な取組みを今後も展開してまいります。