Social社会
バリューチェーンマネジメント
基本的な考え方
優れた品質の製品・サービスを、適正な価格で安定して調達することは、事業活動を持続可能な形で展開するための前提条件であり、そして、その基盤となるのは、お取引先と当社グループとの確立された信頼関係に他なりません。
「三ツ星ベルトグループ調達方針」でコミットしております通り、全てのお取引先と、“公正・公平な調達活動” を行い、“相互に信頼できるパートナーシップを構築” し、三ツ星ベルトグループとお取引先により、新たな価値を共創できる関係の構築に取り組んでまいります。
調達ガイドラインを制定・開示
三ツ星ベルトグループが、持続可能な社会の実現に貢献していくためには、お取引先と価値観を共有のうえで、「CSR調達(コンプライアンス、人権尊重、安全衛生、情報セキュリティ、情報開示等)」、「グリーン調達(気候変動対応、生物多様性保全、水セキュリティ、サーキュラーエコノミー等)」の深化に取り組み、さまざまな社会課題の改善に取り組んでいく必要があります。
2023年、持続可能な社会の実現への取り組みをバリューチェーン全体でより活性化させていくために、国連グローバルコンパクトが定める、人権、労働、環境、腐敗防止に関する10原則に則り、三ツ星ベルトグループの調達に関する考え方、お取引先と共に取り組みたい内容を、「調達ガイドライン」として制定・開示いたしました。当ガイドラインにおいては、既に、当社の原材料調達金額における約80%を占めるお取引様より、既に当ガイドラインへのご賛同の回答をいただいております。
今後の取り組みとして、人権やCO2削減、または生物多様性などの項目において、当該ガイドラインに基づきバリューチェーン全体での負の影響を特定し、お取引先様と協業のうえで持続可能な事業推進のための取り組みを進めてまいります。
特に、天然ゴムの調達に関しましては、欧州におけるEUDR(EU Deforestation Regulation│欧州森林破壊防止規制)への対応が急務であり、お取引先様と協業のうえ持続可能なバリューチェーンの構築に努めてまいります。
※調達ガイドラインはこちら
お取引先監査について
三ツ星ベルトグループでは、お取引先の環境保全および品質保証に関する取り組み状況を監視・評価・改善する目的で、毎年、ISO14001(環境管理システム(EMS)) またはISO9001・IATF16949(品質管理システム(QMS))に準拠した、二者監査(場合によって一者監査)を実施しております。監査対象となるお取引先は、過去の監査結果を反映させて絞り込んでおります。
これまでの監査の結果から、環境保全および品質保証に関しては、お取引先での取り組み状況は良好であると判断していますが、今後は、監査を行うお取引先の範囲を、三ツ星ベルト本社購買部のお取引先から、グループ関連会社のお取引先にまで拡大していく必要があると考えています。
また、2020年度より、気候変動対応への取り組みとして、お取引先に事業継続計画(BCP)の策定・運用を依頼しており、毎年行う一者監査によりその運用状況の確認を行っております。一者監査の実施件数は年々増加しており、2023年度では、79社全てのお取引先において監査の実施にご協力いただきました。
パートナーシップ構築宣言
2021年、三ツ星ベルトは、経済産業省が提唱するサプライ チェーン全体での新たな付加価値の創造と適正な取引を目的とした「パートナーシップ構築宣言」を行いました。