Products製品情報
設計上のポイント
基盤造成
ミズシートは伸び率が大きく、コンクリート、アスファルトパネルなどに比べ、圧密沈下に対する追従性にすぐれています。基盤造成は突起物(礫、木片、木根など)を除去し、 支持力に不足のないよう転圧を十分に行い、平滑仕上げが難しい場合は、保護マット、砂層ソイルセメントなどを検討します。
基盤が軟弱地盤で、大きな地盤沈下が予想される場合には、基盤の土質や規模に応じて、置換工法、サンドドレーン工法、プレロード工法などの処置を施し、基盤の安定を図る必要があります。
切盛土の取り合い部、大きな抜根跡、コンクリート構造物の周りは、局部沈下、陥没が生じないように十分に締め固めを行います。






堤体(法面勾配)
堤体の標準寸法は表の通りです。

堤高が10mを超える場合は小段を設置するのが望ましい方法です。
法面勾配は土質や規模に応じた安定勾配とします。(1割5分以上)
1. 盛土高が高い場合
2. 地下水位が高い場合や湧水の多い地点
3. 軟弱地盤
4. 地すべり地帯の不安定な地盤
5. 急斜面上の盛土

ミズシートの固定
天端固定工
天端でのシート端末固定は、図①に示すように、法肩から水平に500mm離した位置に溝を掘り、 その中にシートをL字型に落とし込み、水、空気を含ませないように埋め戻し、十分転圧を行います。 法肩部を美しく仕上げるためには、図②、③に示すようにコンクリートを打設します。 維持管理面では、フェンスなどの危険防止対策を行います。

構造物の取り合い
構造物の周辺は、埋め戻し土の沈下が生じやすいので入念に締め固めを行うとともに、構造物端の面取りを行います。接着幅は300mm以上確保します。

揚圧力対策
地下水、湧水処理(アンダードレーン)
地下水、湧水による揚圧力排除の為、必ずアンダードレーンを設置します。アンダードレーンの周囲には、目詰まりによる排水不良や、 吸い出しによるパイピング陥没が生じないよう、フィルター材で巻き立てを行います。

エアー抜き
ミズシートの下部残留空気、基盤内の空気および種々の発生ガスを 抜く為、必要に応じて法面にエアー抜きパイプを設置します。20〜30m間隔で法尻から天端まで有孔管を配置し、 法肩から抜気させるというのが標準です。また、底面には1/500〜1/200の範囲で勾配を設定する場合もあります。

各種仕様詳細図
①張りブロック
ミズシートの下部残留空気、基盤内の空気および種々の発生ガスを 抜く為、必要に応じて法面にエアー抜きパイプを設置します。20〜30m間隔で法尻から天端まで有孔管を配置し、 法肩から抜気させるというのが標準です。また、底面には1/500〜1/200の範囲で勾配を設定する場合もあります。

②パイプ廻り納め

法尻(ブランケット工法)
法面ライニングにおけるシート端部の埋め込み深さは土質等によって決定されます。別途、諸条件の元に計算、検討ください。
